2011年3月31日木曜日

石垣島ラー油のこと

旅好きOLのブログらしいことをたまには書きます。

食べるラー油ブームの前から大人気だった、石垣島ラー油。石垣島にある「辺銀食堂(ペンギン食堂)」というところが手作り販売しています。わたしが初めて購入したのが2006年。2008年に行ったときにはまだ、工場で普通に売られていました。確か、ひとり2本の制限はあったけれど、ちゃんと工場の方から手渡しで買えてました。2008年は10泊11日の旅行で、石垣を拠点に3島を渡り歩いたので、石垣に入るたびに2本買って、合計6本くらい持って帰ったかな。

2009年、再度ペンギン食堂を訪れた際、事態は豹変していました。朝7時台に行っても行列。行列に並んだって、整理券がないと買えない。これは、テレビで紹介されてからというもの、爆発的人気が出てしまったためだそうです。どこの番組で紹介されたのか知らないけれど、きっと全国ネットだったんでしょう。

そして2010年、うちの旦那さんが石垣へ行った際にペンギン食堂へ立ち寄ったところ、完全予約制で買えなかったと驚いて帰ってきました。

こんなことになっていたようです。わたしは現場を見たことがないですが、相当ひどかったみたいですね。

石垣島ラー油 購入方法から抜粋します。

私どもは、2000年に、石垣島の島胡椒などの食材を原料に
日々の天候をみながら完全手作りで製造を始めて、早10年となりました。
石ラーは、すべて手作りのため、生産数にどうしても限りがあり、
数年前より、やむを得ず販売本数を制限せざるを得なくなりました。

その後、行列によるゴミのポイ捨てや歩行者への通行妨害、違法駐車、騒音などが多発し、
ご近所に多大なるご迷惑をおかけしてしまいました。
また、正規の卸し先を通さない、転売された石ラーを法外な価格で購入された方からの抗議、
炎天下に置かれていた商品を購入された方からの抗議など多数あり、
食品の性質上、その品質保持に責任を持つことはできないと判断、
今までの販売方法を断念することとなりました。

つきましては、このような事情をお察しいただき、
石垣島における石ラーの販売を完全予約制と致しますことに
どうかご理解、ご協力をお願い申し上げます。
なお、このご購入方法は状況により随時変更されることを あらかじめご了承ください。

「正規の卸し先を通さない、転売された石ラーを法外な価格で購入された方からの抗議」
とか
「炎天下に置かれていた商品を購入された方からの抗議」
とか、ありえない。

だれがどう見ても、ペンギン食堂には責任はない。なのにどうして彼らにクレームをするの?正規ルートで買っていない時点で、あらゆるケースを予測してすべてが自己責任となるべき。ペンギン食堂を責め立てるなんてこと、どう考えたってできないはずです。

テレビで放映されたことによって、ペンギン食堂には何のメリットもなかった。近隣からの苦情、上記のようなアホからの苦情、それについての対策を練ったり、ホームページを作ったり、予約専用フリーダイヤルを設けたり、デメリットだらけ。お店の方の苦悩は、計り知れないでしょう。

つけ麺で有名な六厘舎だってそう。列に並ぶ心ない人たちの行動が、大崎店を閉店に追い込んだ。一人じゃ何もできないくせに、地元では何もできないくせに、集団(行列)になったり旅先になったりすると、どうしてそんな失礼な行動が取れるのか、全く意味が分かりません。旅の恥はかき捨て?赤信号みんなで渡れば怖くない?本当にそうですか?旅先だって並ぶ先だって、その周辺が住宅地であるなら、そこに住む人たちの生活が、そこで成り立っているわけですよ。自分の家のまわりでそんなことされたらどういう気持ちになるか考えることができたら、店のまわりを汚したりなんて決してできないはず。

近年、八重山への旅行者がとても増えていると聞きます。波照間島のニシ浜だって、2009年夏に行ったときの混雑っぷりには本当に驚きました。なにここ駅前の駐輪場?みたいなことになっていたし。観光客が訪れる島には、島民の生活があるのですから、最低限のマナーは守って楽しく過ごしたいものですね。

GWに、母とふたりで八重山へ行きます。20か月ぶりの訪問。旦那さんと二人じゃないのが少し残念だけど、いろんな想いをはせながら、島に海に空に風に、癒されてきます。

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