2010年11月10日水曜日

ドリ×ポカリ イキイキ! 11/09@日本武道館

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注意:長くなります。ドリファンじゃない方には面白くない内容です。
しかも自分が感じ取ったことなので、事実とは違っているかもしれません。
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昨日、ドリのライブのために武道館へ行ってきました。
ドリのライブはよくよく考えてみると、2007年のワンダーランド@国立競技場ぶり。
2009年のライブはリストラのおかげでライブどころじゃなかった。
3年ぶりにドリに会って、しかもとてもマニアックなセットリストで
わたしはとーっても感動し、満足して帰ってきました。

セットリストはこちら。
[ ]内は収録アルバムもしくはシングルのタイトルです。
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よろこびのうた [SING OR DIE]
たかが恋や愛 [DELICIOUS]
DA DIDDLY DEET DEE [The Swinging Star]
花曇りの日曜日 [MAGIC]
どうやって忘れよう? [LOVE UNLIMITED]
哀愁のGIジョー [THE LOVE ROCKS]
週に1度の恋人 [DREAMS COME TRUE]
雨の終わる場所 [MAGIC]
未来を旅するハーモニー [single ラヴレター(c/w)]
今日この佳き日 [monkey girl odyssey]
go on, baby! [the Monster]
PEACE! [SING OR DIE]
flowers [monkey girl odyssey]
UNPRETTY DAY! [AND I LOVE YOU]
行きたいのは Mountain Mountain [The Swinging Star]
スキスキスー [monkey girl odyssey]
生きてゆくのです [single 生きてゆくのです]

<アンコール>
ねぇ [single ねぇ]
うれしい!たのしい!大好き! [LOVE GOES ON…]
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ワンダーランドの最中、美和ちゃんはとても大変な時期だった。
最愛の旦那様(入籍してないから内縁)スーさんが病気で
スーさんが33歳の若さで亡くなったのは、ワンダーランドの最終公演の3日後。

このときのワンダーランドはあまりMCがなく、美和ちゃんの笑顔も
満開のひまわりのようではなかった。
でも、相変わらずステージを隅から隅まで駆け巡っていた。
最後の曲を終えたあと、まさちゃんが美和ちゃんの頭をポンポンとして
「よくがんばったね。」って言った。美和ちゃんは号泣した。

わたしたちはそれを、いつもの千秋楽のシーンだと思っていた。
でも違った。
美和ちゃんはスーさんの病気と一緒に戦っていたつらさの中
ワンダーランドを見事にこなしたんだ。

スーさんが亡くなったことを知った9月26日。
ワンダーランド千秋楽の3日後。
しばらくの間、週刊誌の表紙に「吉田美和 断末魔の絶叫」とか
「吉田美和 歌えない」などの文字が踊り
わたしは週刊誌を立ち読みしては、美和ちゃんの悲痛な心を思って泣いた。

その年、ドリは紅白に出た。
美和ちゃんは毎日泣きはらしているような顔をしていた。
わたしたちが大好きな美和ちゃんの笑顔は、テレビに映し出されなかった。

動く美和ちゃんの姿を鮮明に覚えていたのは
昨日のライブ前では、それが最後。

そのあとあたしは、少しドリから遠ざかった。
キライになったわけじゃないけど、なんとなく。
でも2009年に出たアルバムは買ったし、車でiPodから音楽を流すときは必ず
ドリの曲だって流れるし、ウキウキと歌ったりもしてた。

今回のライブは、ポカリスエットとタイアップした「スペシャルイベント」だった。
気づいたらチケット販売は終了していてしょんぼりしていたところ
知り合いの方から譲っていただけることになって、
いつもミスチルのライブへ一緒にいくお友達と二人で武道館へ乗り込んだ。

最近の歌、CD持っていないから予習ができなくてどうしようと思っていたら
彼女が仕入れてきた情報では「相当マニアックらしいよ!」とのこと。
よし、それならいけると自信満々でライブに臨んだ。



会場に入ってしばらくしたら、スクリーンに
シングル「生きていくのです」のPVが流れ始めた。

あれ?PVの美和ちゃんがイキイキしてる。
(まあ、イキイキ!っていうサブタイトルのイベントですが・・・)
わたしが最後に見た動く美和ちゃんとは全然違う。
目の前に出てきて、確信しました。
美和ちゃんは完全に立ち直ったんだと。

1曲目から「よろこびのうた」で飛ばしてくれて
マニアックな選曲にニヤニヤ。
あっという間に時間はすぎてアンコール。

アンコール1曲目の「ねぇ」はよく耳にしていたものの
最近全くCDを買っていないので、
歌詞をかみしめて聞くのは、昨日が初めてでした。
すごい歌詞だった。
やっぱり美和ちゃんは、乗り越えたんだ。


ねぇ 作詞:吉田美和 作曲:吉田美和・中村正人

わかるよ その気持ち
名前 呼んでみる時の
心が 死んでいくような 引き裂かれるような気持ち

わたしも通ってきたから
同じとこで つまずいて 泣いたから

ねぇ、どのポケットも 思い出でいっぱいの
その服に あえて 手を通そうよ
もう一度 着てみたら
案外 似合わないことに 気づくかもしれない

だいじょうぶ
最悪の時は もう 過ぎているから

わかるよ 悲しみが
人との 距離も広げる
時間が もしも味方なら 早く過ぎて欲しいのに

あのでかい肩にしがみついて
いちばん泣きたい時に いないから

ねぇ、どのポケットも 思い出でいっぱいの
その服を 今日は 脱いでみようよ
もしかして 思うより
案外 平気なことに 気づくかもしれない

だいじょうぶ
最悪の時は もう 過ぎているから

わたしも ほんとはまだよくわからないけど きっと

傷ついていいの
それほどに 想える人と
そんな たったひとりと
出会えた証だから

どのポケットも 思い出でいっぱいの
その服に あえて 手を通そうよ
どのポケットも あなたの愛が
いっしょに詰まっていたことに 気づきなさい

どのポケットも 思い出でいっぱいの
その服を もう 脱いでみようよ
どの思い出も あなたの愛と
いっしょだからだいじょうぶ 逝かせてあげなさい

かならず
心から笑える日は やってくるから

ねぇ 歌詞参照サイトはこちら
http://www.uta-net.com/user/phplib/Link.php?ID=97248

この歌詞が、美和ちゃんの心の中をすべて語っている。
彼女は最愛のスーさんとの別離を、乗り越えたんだ。

わたしが最後に動く美和ちゃんを見たあの年末から昨日までの間、
実際に美和ちゃんが笑顔を取り戻したのはいつからなのか知らないけれど
もしかしたら、この歌が彼女に降りてくるまでは
昨日のような笑顔は、まわりに見せることができなかったんじゃなかろうか。
だからこそ、「人との距離も広げる」と歌っているのではないかと。

美和ちゃん、本当に良かった。
自分のことのように嬉しかった。


考えたくはないけれど、
もしわたしの旦那さんがわたしより先に旅立ってしまったらきっと
わたしは2007年の美和ちゃんのように、笑えなくなるんじゃないかと思う。
でも、散々泣いて涙も枯れてしまったあとにはきっと
美和ちゃんのこの歌を思い出したい。

美和ちゃん、ありがとう。大好き。

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