2010年12月24日金曜日

ウインターファンタジア2010@横浜アリーナ

12月23日(祝)に開催された、「WINTER FANTASIA 2010」に行ってきました。
今回はなんと、アリーナわりと前方のド真ん中席!ミラクルです。
正しく説明すると長くなるので簡単に説明すると、
「ドリカムが主催する冬フェス」です。
ドリのほかに、売りだそうとしているアーティストが何組か出ます。

今回の出演者は

LOVE
中澤信栄
FUZZY CONTROL
Who the Bitch
Dreams Come True
スペシャルゲスト:David T. Walker

でした。

先にドリのことを書きます。

昨日のイベントは、先日発売された最新アルバム
LOVE CENTRAL」に収録されている全曲を、収録順に演奏する!
11月のイベントのときに宣言していて、そのとおりにやってくれました。
ダークなドリと爽やかでキュートなドリが織り交ざったステージ。
前半のダークドリのときの美和ちゃんはとてもセクシーでエロかったです。
あのギャップ、見習いたい・・・。
「せつなくない?」では、パフォーマーさんたちとドラマ仕立てのダンス。
むっちゃくちゃかわいかったなぁ♪
実はCDを聴いているだけではあまり好きじゃなかった歌だったけど
ビジュアルが加わることによって、あんなに命が吹き込まれるとは思いもせず。
嬉しいサプライズでした。

「ねぇ」で美和ちゃん泣いてたようにみえたけど、汗かもしれないけど…。
わたしの涙腺は崩壊でした。

途中、David T. Walkerが出てきて演奏。
でびじいの指はとても綺麗で、まさに「ギターが鳴く」とはこのことだろうと
わたしは思っています。とても切なく、やわらかく、あたたかい音を
奏でてくれるギタリストです。
ドリの曲では確か、「サンキュ.」アルバムVer.のアタマに入っているギターは彼の音のはず。
とてもすてきでした。サンタさんの帽子をかぶってほしいかんじのおじいちゃん。

アンコールでは「WINTERSONG」と「雪のクリスマス」を混ぜたものを。
「WINTERSONG」が新しいバージョンだったことが少し残念だけど
まさか「雪のクリスマス」を聴けるとは思ってもいなかったので、鳥肌がたちました。
そして、どうやらこのイベントの恒例行事になっているらしいのですが
美和ちゃんの1曲アカペラ。
「愛の讃歌」でした。とにかく、すごかった。
そこらへんの空気が全部、真紅のバラに変身しそうなほどの情熱でした。

美和ちゃん、横浜ベイビーズはあなたの愛をしっかりと受け止めましたよ。


********************

さて、ここからちょっと毒吐きます。
ドリとDavid T. Walkerのほかの4組について。
キーワードは「立ちましょうか!」

1組目のLOVEが出てきて1曲目を半分終えたときに彼女は
「みなさーん!せっかくですから、立ちましょうか!」と
観客に立つことを求めました。わたしは立ちませんでした。
この時点で立った人は半分いるかいないかくらいだと思います。
でも、1曲終わったら当然、座るわけですよ。
そしたらまた、最後の曲あたりで「立っていきましょう!」と彼女は言いました。
当然、わたしは立ちませんでした。

2組目のFUZZY CONTROLが出てきました。
彼らは、11月のドリポカリイベントにも出ていたこともあり
ドリファンにはわりと顔も歌もキャラも知られていると思います。
わたしも、ちょっと気に入っていました。(過去形)
彼らの曲はけっこうノリがよくて、体が動いちゃうような感じなので
その時が来たら、立って聴こうか…と思っていました。
だがしかし、彼らもやっちゃったのです。
「よかったら立ってください!」
当然、わたしは立ちませんでした。ちょっと気に入っていた気分が薄れました。

3組目の中澤信栄さんが出てきました。
このお方、本当に本当に歌がお上手で素晴らしい声の持ち主なんですわ。
彼も、先日のドリポカリイベントに出ていて知ってました。
彼の歌を心待ちにしていた皆さんも、多かったのではないでしょうか。
だがしかし、彼もやっちゃったのです。
「去年のように、立ってみんなで手を振っていただきたいです!」
当然、わたしは立ちませんでした。そして、手も振りませんでした。

4組目のWho the Bitchは、パンクバンドだったため聴くのを拒否して
ロビーへ逃げました。そしたら、逃げていた人の多いこと多いこと!
DTCgardenの仲間だからって、誰でも出しゃいいってもんじゃないよね。
どう考えても、客引きはドリ。その世代にパンクが受け入れられるか?
逃げていたのはわたしよりも年上のご婦人たちでした。
まあ、当然だわね。
出演アーティストは考え直したほうがいいような気がします。

…と少し話がそれましたが、「立ちませんか!」について。
わたしは彼らが観客に立つことを希望したときに毎回
「おいそりゃないだろう」と思っていました。
だって、観客が立ち上がるのは、座ってなんか聴いていられず
体を動かしたくてウズウズして椅子から飛び上がるように立つわけじゃないですか。
それをね、自分たちが音楽で楽しませることができていないことを棚にあげて
「立ちませんか!」はないんじゃないの?と。

音楽を通じて世界を変えたいだか何かやらかしたいだか
なんかそういう大きなこと言っていましたけれども、
横浜アリーナの観客を動かせないようなアーティストが何言っちゃってんの?
と、心の中で思いつつ、アリーナ前方であるにも関わらず、座って「観て」ました。
つまり、あんまり「聴いて」いませんでした。

その聴いていなかった時間何をしていたかというと
ナオト・インティライミ広瀬香美のことを考えていました。

二人とも、ap bank fes でしかライブ体験をしたことがありませんが
二人とも観客とのコミュニケーション能力が驚くほど高いんです。
ナオトは、座ったままでもお客さんをノリノリにしました。
(確か09年のナオトステージは2回みたけど、2回とも座っていたような気が。)
広瀬香美は、完全アウェイだったつま恋で、一瞬にしておよそ2万人を
ガッツリつかみました。

楽しい!と思ったら観客はノリノリになる。立ち上がる。手を振る。
振り付けだって考えちゃう。歌詞も覚える。歌う。叫ぶ。
「最後の曲なの」といったら「えええええええええええ!」と吠える。
そういうもんでしょ?それが「ヒトの心を動かす」ってもんじゃないですか?
それを昨日の3組は、お客さんに「お願い」しちゃったわけです。
お願いして立たせて、お願いしてノッてもらって、何を達成できるのでしょう?

3組のうち最も空振りしていたのは、LOVE。
上記のような理由からわたしは彼女のことを全く受け入れることができませんでした。
とても美しくて、笑顔もかわいくて、歌も上手な女性でした。
でも、とても大事なものがいろいろと欠けているように思えたのでした。

中澤さんとFUZZY CONTROLは、お客さんを「自然に」立ち上がらせる力を
充分に持っていると思うのですよ。
だから、「立ってください!」などと言っちゃったのはとても残念でした。


一緒に行った友人も同じことを考えていたみたいでした。
「横浜アリーナという大きなハコに対する気負いもあったかもしれないけどねぇ」
と、やはりあの「立ちましょうか!」にはちょっと「?」と思ったみたいです。
彼らの単独ライブを観たことがないため、彼らのファンの方にしてみれば
「ライブに来たことないくせに、エラそうなこと言うな!」とお叱りを受けそうですが、
上記の意見はすべて、「ナオトだったら。。。」という前提に基づいています。
ちなみに、わたしはナオトの単独ライブを観にいったことがありません。
是非、ナオト・インティライミのライブを観てみてください。
ナオトを知らない人でさえ彼は、完全にその世界へ連れていってしまいます。

音楽で人を動かす、音楽で世界を動かす、音楽で戦争をなくす、
すべては、どんな規模であれ目の前のお客さんを動かすところから
始まっているのではないでしょうか。

彼らには、昨日の吉田美和大先生の背中を見て大きくなってほしいと思ってます。

0 件のコメント: