2011年3月22日火曜日

「ファン」と「サポーター」の違い

震災の影響により、3月中のJリーグ及びJFLの試合はすべて延期となりました。

開幕1週間後の震災でした。3月5日に開幕して、まだ1試合しかやってないけれど、いくつかのクラブチームのホームスタジアムが被害を受けており、仙台・鹿島にいたっては、現在チームが解散状態。こんな状況で通常開催ができるわけないのは当然のこと。

まず、Jリーグが3/12と3/13に行われる予定だった試合をすべて中止に決めたのは3/11震災当日のことでした。テレビを観ていたら、情報テロップが流れてきました。3月中の試合をすべて中止に決めたのは、それから1日2日あとだったかと思います。

Jリーグ関連のつぶやきをtwitterでみていると、それに対して文句を言う人なんて一人もいませんでした。わたしは、それが当然だと思っていたので、「すごい!誰も文句言ってないし!」なーんて思いもしませんでした。むしろJリーグ関連の人たちは、みんなで仙台と鹿島の力になってはやく戻ってきてほしいって思っている。普段なら鹿島なんて大っきらいな浦和のサポーターたちでさえ、そんな動きでした。


そんな折、mixiのミスチルコミュにあがっているトピックで、気になるものを見つけました。4月9日・10日に開催される、長野でのライブについてのトピック。わたしも、これに参加する予定です。チケットは合計6枚持っていて、5人の友達に譲ることが決まっています。

ミスチルのツアーは2月の中頃にはじまり、毎週末各地で開催されています。地震直後の週末は大阪、そのつぎは和歌山、3月26・27日は仙台公演の予定でしたが、すべて中止となりました。中止になった理由は、大阪:震災翌日で日本の情勢が不安定だったため、和歌山:余震が続き予断を許さない状況なので、仙台:言うまでもなく、です。今日現在、グランディ21は、震災で命を落とされた方々の遺体安置所になっています。

4月のあたまには札幌で、その翌週には長野で開催される予定のライブ。もちろん、行く予定の人たちは、どうなるか気になっているわけです。わたしも、どうなるのかな~ってなんとな~~~く思っていました。

トピックの中身をみてみると、なんとも自己中心的なコメントばかり。

・一緒にいく人探さないといけないから、はっきりしてほしい
・交通手段も手配してないから、早く決めてよ
・なに迷ってるのか意味がわからない
・やるにしろやらないにしろ発表は出来る限り早くしてほしい
・シンディ・ローパーを見習って、やってほしい

絶句しました。


どうして早く決める必要があるの?誰のため?全部、被災地以外に住んでいる自分たちのことだけを考えてそんなこと言っているんじゃないの?お金が心配なの?そのまま全額払い戻しがないわけないでしょう。Jリーグ中止になって、何人のサポーターが何枚のチケットを使わずに持ってると思う?彼らはシーズンチケットとかも持ってるんだよ。なのに彼らは、文句ひとつ言わずに、Jリーグの決定を受け入れている。彼らの状況とミスチルファンの状況、何が違うっていうの?いまミスチルのメンバーや小林武史が何を考えているのかも知らずに、好き勝手なこと言って・・・。あんたたちは今までミスチルの歌の何を聴いてきたんだ!

と思い、冷静に正論を投下しました。それ以降、彼らの決断を待ちましょうよ、っていう流れになったので安心しました。ミスチルが決めたことを、わたしたちは何も言わずに受け入れることが、彼らに対する協力。桜井さんの言うように、いつかまた一緒に歌える日まで、どうしていいこにできないんだろう。


ミスチルファンでありJリーグクラブチームのサポーターであるわたしは、その理由を考えてみました。その結論が、このエントリーのタイトルであります。「ファン」と「サポーター」の違いは、あまりにも大きい。

「強いときにお客さんが来るのは当たり前。問題は、弱いときにどれくらいのお客さんが来てくれるかなんですよ。それができたのが、弱いときの浦和レッズであり、弱いときの阪神タイガースなんです。」

昨日みた「クラシコ」という映画に出てきたワンフレーズです。つまり、強いときだけに来るお客さんは「ファン」であり、弱いときにもそのつらさを分かち合うお客さんが「サポーター」です。

長野ライブのトピックにも当てはめてみました。CDを出したりライブをやったりするときに、わー♪ってなるのがファン。どんなにつらい状況になろうとも、静かに見守って受け入れるのがサポーター。あのトピックでは、発言者がどちらに属するのかハッキリと分かりました。

わたしは、『ミスチルサポ』でありたい。そう思った出来事でした。

2007年HOMEツアーで訪れたグランディ21にいつかまた訪れたい。そして、ミスチルの歌が天国にいった被災者の皆さんに届くといいなと思っています。

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